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お話の続きは異世界で

第5章 バニーガールが仲間入りしたら

「ああっ!それ!!」

ノートへ手を伸ばしたけど、パンダウサギさんに阻止された。

私に取られないようにノートを高々と掲げる。

「やっぱり同じよねぇ?」

コクコクと何度も頷くと、パンダウサギさんは色気たっぷりにふふっと笑った。

そして、ノートを鼻の近くに持ってきて

「ウサくんの匂いがするから、てっきりウサくんのものかと思ったのにぃ」

不満そうに言われても…

気落ちしそうな気力を振り絞って、パンダウサギさんに頭を下げた。

「拾ってくれてありがとうございます」

パンダウサギさんが何を思って拾ってくれたのかは、この際関係ない。

無くなった3枚のうちの1枚が、ここにあるって事実の方が、私には大事な事だった。

「それ、どこで見付けたの?」

私の問いに、パンダウサギさんは人差し指を上に向けた。

「え?」

「だからぁ、空で」

何でも、ウサギを探して空を跳んでいた時に、風に乗って飛んできたらしい。

「他には?あと2枚あったはずなんだけど!」

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