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お話の続きは異世界で

第5章 バニーガールが仲間入りしたら

「急にそんなこと言われてもぉ」

パンダウサギさんは口元を尖らせて、不満げに話す。

「飛んでたかもしれないけど、知らなぁい」

「知らないって…」

「だぁってぇ~!ウサくんの匂いがするって分かったのも、拾ってからだしぃ」

何か文句ある?

そう言われているかのような態度に、彼女を責める気持ちが失せた。

うん、もういいよ。

それはいいから

「とりあえず、そのノートを返してもらえない?」

パンダウサギさんは疑わしいものを見るような目で私とノートを見た。

「ネェちゃん、返してやれよ」

「だってぇ…ウサくんの手がかりなのにぃ~?」

「だからだよ」

カエルの言葉に、パンダウサギさんは首を傾げた。

傾げた途端、頭の上で長い耳がピロッと動いて…

うぅっ!可愛い!!

もふもふしたいっ!!

そうっと手を伸ばしかけると

「ネェちゃんが持ってても意味がない。コイツが持ってないと」

カエルに指を差されて、慌てて手を戻した!

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