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お話の続きは異世界で

第5章 バニーガールが仲間入りしたら

なのに私と関わってから、その目的がちっとも果たされない。

何かある度に助けてもらってるのに、私は何も返せてないじゃない!

「この人の気持ちなんか知らないわよっ!」

「そもそも話をしてねぇのに、知るわきゃねぇわな?」

カエルの冷静なツッコミに合点がいった。

あ、そっか。

この二人と出会ってから、信さんの話はしてなかったっけ。

だったら納得してもらえるように、手短に今の状況を説明する。

「だからね、信さんの力になってあげたいの!」

だけどそれを聞いた2人の反応は…

「それ、別にあなたじゃなくても良くない~?」

「っつーか、1人でも探せるだろ」

うっ…!2人とも冷たい!!

信さんを見上げれば、困ったように…でも笑顔を浮かべていて

「そうじゃ、おりん。ワシの事は気にするな」

気にするよ!

パンダウサギさんに捕まれてるのとは反対の手で、信さんの袖を掴む。

「ダメ!見つかるまで一緒にいるの!」

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