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お話の続きは異世界で

第6章 一陣の風が吹いた!

「ありがとう。めっちゃ嬉しい!」

満面の笑顔でお礼を口にすれば、カエルは手をヒラヒラさせた。

「いや、別に、そんな大した事じゃねーし」

何だろう?

照れ隠し?

カエルってば、結構いい奴じゃん。

落ち着かない素振りのカエルに、何だか楽しくなってしまう。

するとパンダウサギさんがカエルの腕に自分の手を絡めて

「うふっ。ケロちゃん優し~い♡」

甘えた声を出して、ぎゅっと腕に抱き付いた。

カエルの短い腕に抱き付いてるから、ちょっと無理矢理感が否めない。

だけどパンダウサギさんの雰囲気は、いちゃついてるカップルのようで…

「で・も!それ以上はダメだからね!?」

腕を組むと、カエルよりパンダウサギさんの方が背が高いのがよく分かる。

だけど身を屈めてまでして、上目遣いでカエルを睨むその姿は…

何だろう。

同性から見ても、色っぽくて可愛いんだけど!

「お…おう!」

カエルは小さく頷いて返事をする。

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