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お話の続きは異世界で

第1章 佐藤くんの小説を読んだら

和風のRPGみたいな感じ?

「悪くないのになぁ…」

ふぅ…とため息をつく。

ノートは忍者に出会った所で終わっている。

ここで詰まっちゃったのか。

「えーっと…どうアドバイスしよう?」

このお話の最終的な目的は、家族の病気を治す事。

重要なアイテムは薬草だよね!

「薬草の在りかを教えてくれる人を出すとか」

それでその通りに手に入れたとして

「あ!1度手にしたのを奪われちゃうとか?」

今後の展開を想像して、思い付くままに口に出していく。

……すると

「そうなると」

突然、艶っぽいバリトンボイスが耳を打った。

「これはあなたのお話になってしまいますよ?」

はい!?

1人だけで部屋にいたはずなのに、突然話しかけられた!

驚いて周りを見回して…

「え?ええっ!?」

声をかけたであろう人を見つけて、驚きを通り越して固まってしまう。

綺麗な月が見える窓辺。

窓のサッシに足をかけて、私を見ると

「今晩は」

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