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お話の続きは異世界で

第6章 一陣の風が吹いた!

「整理、済んだ?」

「あ…うん」

動物は服を着ない。

ここの人達はそういう風習の人達。

そう思って納得しようとした…のに

「じゃあ何でウサギは服を着てたの?」

ウサギだって、純白の綺麗な毛並みをしていた。

パンダウサギさんと姉弟なら、考え方も同じなんだろうに。

そんな疑問から、もしも…な想像が膨らむ。

もし彼がパンダウサギさんと同じように、素っ裸の状態で現れたらどうだったんだろう?

…駄目だ。

どう想像しても、巨大なウサギにしか思えない。

もしも遭遇したとしたら、パニック映画の主役のようにわめきながら逃げるしかない!

自分の想像に、笑いたくなる。

だけどパンダウサギさんを見たら…笑うなんて、出来ない。

パンダウサギさんは眉を寄せて…悔いるような表情をしていた。

「あの服はねぇ、お祖父様のものなのよぉ?」

表情とはうって代わって、間延びした口調で話しかけられる。

その声に流されそうになったけど…

「お祖父様?」

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