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お話の続きは異世界で

第7章 お目当てのものを見つけて

顎に手を当てて、信さんはまんざらでもない表情を浮かべている。

そう言いきっての、その態度。

それって、稽古した自分を誇れるくらいの自信を持ってるから…なんだろうな。

「いいなぁ…」

無意識に呟いてたみたいで、私の声に信さんは眉を上げた。

「何を羨ましがっておる?」

「え、あ、んと…自慢できるものがあって」

「自慢?」

「いや、あの…私、何にもないから」

自分で言って、その言葉に落ち込みそうになる。

「ないことはなかろう?おりんにも何かあるじゃろう」

慰めようとしてくれるのは分かるよ?

何か、か。

考えても悩んでも、なにも変わらない。

学校の勉強は平均値。

赤点は取らないけど、満点も取ったことない。

足が速い訳でもなく、腕力もない。

人より秀でている事なんて、何も思い付かない。

顔をしかめて、それでも何とか答えを絞り出そうとして…

すると、カエルが腕を組んで、私を睨み付けてきた。

「なっ、何!?」

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