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お話の続きは異世界で

第7章 お目当てのものを見つけて

結論。

「やっぱり強奪犯じゃん!」

家を荒らすだけじゃなくて、やっぱり持っていっちゃうんじゃないの!

「そんなの許されるの!?警察は何してるのよ!!」

「…ケイサツって何だ?」

カエルはポカンと首をひねる。

あ、この世界には警察はないのかな?

だったら悪い人を取り締まるのは誰なんだろう?

そんな事を悩んでいると

「魔王を倒したからじゃろう?」

信さんがボソリと呟いた。

「え?信さん?」

「渡り人は新中の英雄じゃからな」

え?英雄??

初耳な話に驚いて信さんを見上げる。

信さんは渡り人が何をした人なのかを知ってたんだ。

そういえば私を『神の使い』だって言ってた。

『この世に邪なものがはびこると、神は使いを寄越すと言う』

それが前回は魔王を倒すことだった?

「なのにどうして…?」

私には何も言わないの?

『無理じゃろう』って簡単に切り捨てたのはどうしてなの…?

信さんは私を見て、目を細める。

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