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先生、俺が教えてあげる。キスも全部

第3章 最悪な補習時間

釘を刺すように言うと佐伯は少しつまらなさそうな顔をする。


「えー、それじゃあ楽しくないなぁ。」

「…変な質問するつもりだったのか。」

「クス…そんなやばい質問とかはしないけど…先生、分かってるよね?俺は先生の事が好き。だから色んなこと知りたくなるし、知りたい。」


真っ直ぐにそう言われ、いたたまれなくなって俺は目線を逸らす。

若さってある意味、怖い、、、



「…まあとにかく今はテストの補習時間だ。集中してやれよ。」



話題を切り替え、テスト問題に取り掛かる。

そんな俺を見て佐伯は小さく息を吐きながらも素直にシャーペンを走らせた。















































「…お前、分かってないフリしてテスト受けただろ?」


あれから一言も話さずに間違えた問題を難なくこなした佐伯。

俺が教えるとこなんて…一、二回程度。

スラスラとシャーペンを走らせていた佐伯を見てそう捉えるしか他ならない…。


「んー、別に分かってないフリとかでは無かったけど…復習も出来たしそれに…先生と二人っきりになりたかったから。」

「っ…!?お前っ、やっていいこととっ…」

「本当…真面目だよね。でもさ、こうでもしなかったら話してくれなかったでしょ?先生。」

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