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先生、俺が教えてあげる。キスも全部

第3章 最悪な補習時間


やっぱりこういう質問になるのか…。


「…なんでそう思うんだ?」


呆れながら言うと佐伯は口元を緩めたまま確信を持って言う。


「反応が初々しいんだよね。口パクでスキって言っただけなのにあの反応だからわかるよ。」

「っ〜!あれは、びっくりしただけで…っ!慣れてないとかじゃっ…」

「じゃあさ、キスとかもしたことあるの?」



………は?

何を言っているんだ…こいつ…


「ちょっ…変な質問は禁止って言っただろっ…!」

「なんでそんな慌てるのさ〜。男子学生ならこういう話題話したりするし、しかも…そんなに動揺されるとあんました事無いって感じ?」

「っ…ふざけるなっ…キスくらいっ…した事あるっ…!」


おいおいおい…俺、何言ってんだよっ…!

佐伯の口車に乗ってしまったらダメだろっ…

内心後悔して唇を噛み締めると佐伯はニコッとしながら悪魔のような提案をしてくる。


「ふーん、ならしてみてよ。」

「……はい?」


平然と告げる佐伯に俺は金縛りにあったかのように体が固まって動けない。

聞き間違い…じゃないよな…?

してみて…?誰に…?佐伯に…キス…?

分かった瞬間、顔が熱くなるのを感じ唇は震えて上手く言葉が出てこない。


「したことあるんでしょ?なら…してよ。先生。」

「っ…!お前…ふざけて…言ってるだろっ…」

「ふざけてなんかないよ。好きって言ってるだろ?」


カタンと椅子が後ろに下がり佐伯が立って俺の側までくる。

この展開は…不味い、、、

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