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先生、俺が教えてあげる。キスも全部

第3章 最悪な補習時間


「っ…おいっ…これはおかしいだろ…どう考えても…」


ジリジリと迫ってくる佐伯に俺はいたたまれなくなって顔の前に両手を出し目線を逸らす。

それでも一歩一歩近づいてきて、俺はその度に椅子から立ち上がり二歩下がって…


「待ってって…何で…こんな展開に…」

「そうさせたのは先生でしょ?それに先生がどんなキスするのか知りたい。」


さっきまでの面白がっている表情とは違う。
色っぽいような妖しい表情を浮かべて迫ってくる佐伯に俺は背中がひんやりとする。

このパターンは確実に…ヤバイ…


「なっ…知らなくてもいいだろっ…」

「なんで?俺は知りたい。ほら、してみてよ。」

「っ……無理に決まってんだろっ…!」


近づいてくる顔に俺はスっと逸らし拒否をする。

でも佐伯はそんなの関係無しに…


「ふっ…やっぱりしたことないっていうのは当たりか。」

「…は!?意味わから……、」


反論しようとした唇はいつの間にか塞がれていて…
一瞬の出来事で俺は間近にある佐伯の顔に目を見開くしかない。

そして、唇に感じる柔らかい感触。


ちょっ…嘘だろ…?

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