先生、お願い…早く治して(番外編)
第12章 受付嬢らん…週末入院
私は先生の説得に負けて結局入院する事になった
いつも病院スタッフとして働いているのに
まさか自分がここに入院する日が来るなんて…最悪だ。。
高梨「らんちゃん、薬が効いているとはいえ、治療したばかりだ、痛いだろ?」
らん「……大丈夫です。」
高梨「ん〜。。本当…、、君は強がりだなっ」
高梨「佐藤さん、部屋はもう大丈夫だよね?」
佐藤「はい。いつでも入れますよ!」
高梨「うん。ありがと!よしッ、じゃぁ〜行こう!」
そう言うと先生は座っていた椅子から立ち上がり、目の前にいるらんを抱きかかえた
らん「え??せ、せんせぇっ…!!だ、大丈夫です!私、自分で歩けます!」
高梨「だーめっ。良いからっ!」
らん「///。。。私、重いしっ!!」
高梨「重くない!いいから!!」
こんな近くに…
恥ずかしくて何処を見ていいか分からない。
ドキドキが止まらない私の鼓動が先生にバレるんじゃないか…そう思った
結局、高梨先生は病室のベットまで運んでくれた
高梨「なんかあったら呼ぶんだよ!良いね?」
らん「はぃ。ありがとうございます。」
高梨「じゃ、佐藤さん、あと宜しくね!」
佐藤「はいっ!」
佐藤「観月さん、普段働いている所に自分が入院するなんて、なんか落ち着かないかもしれないけど、今は何も考えずゆっくり休んでね。」
らん「…はい。ありがとうございます。」
佐藤「設備は分かってると思うけど、着替えとか全部あるから、遠慮なく使って!
着替えが済んだ頃また来るわね。」
一旦看護師は部屋を出て行った。
らんは意気消沈しながらも、新美外科の入院着である白いシルクのパジャマに着替えた
しばらくすると
佐藤さんがカートを引いて戻って来た
佐藤「観月さん、炎症を抑えるために抗生物質の点滴打つわね。」
らん「はい。」
ベットに横になり、素直に従った
佐藤「安心してゆっくり休んで!何かあったら遠慮せずボタン押してね!」
らん「はい。ありがとうございます。」
看護師は点滴を打ち終えると、らんの部屋を出て行った。