先生、お願い…早く治して(番外編)
第12章 受付嬢らん…週末入院
最後は痛み止めの注射を打たれて治療は終わった
高梨は痛みで震えるらんを抱き抱えると、病室へと戻った
らんをベットの上に下ろし、布団をかける
高梨「よく頑張ったね。」
高梨先生は優しく微笑んだ
らん「もうやだ…。」
心からの悲痛な叫びだ
高梨はらんの頭を撫でながら
高梨「ごめんな…らんちゃん。」
先生は少し悲しそうな顔をしていた
ようやく止まったはずの涙がまた頬を伝う
高梨「少しずつ良くなってるからね…大丈夫。」
先生はらんの頬に手を当て涙を拭った
高梨「もしまた痛くなったら痛み止め打つから、我慢せず言うんだよ。」
らんは小さく頷いた
そして高梨先生は、外来診察へと戻った
憂鬱な時間だ。
コレが繰り返されると思ったら
恐怖しかない。
先生とご飯!なんて浮かれてたときが懐かしい
もう先生も私もそんな事忘れてる
今はこの最悪な現実が終わる事だけが願いだ