先生、お願い…早く治して(番外編)
第4章 牧野の娘 治療編
石川は牧野が待つ院長室へと向かった。
そこはこの診察室の扉を開けたすぐ隣の部屋で、石川が普段診察以外で仕事をしている部屋だ。
扉を開けると、心配そうにソファーに座る牧野と目が合った。
牧野「玄ちゃん!ミキは?どうだった??」
牧野は心配そうに立ち上がった
石川「大丈夫だよ!牧野!!俺を誰だと思ってんだ?とりあえず、一番心配していたおしっこは、出したり止めたりする感覚は戻ったよ。」
石川はニコッと笑って見せた
牧野「本当か?!玄ちゃん!!!」
石川「あぁ〜。本当だ!まぁ多分大丈夫だと思うけど、しばらく様子見て、もし何か問題がある時はまた言ってくれ。」
牧野「玄ちゃんありがとう!本当、ありがとう!!玄ちゃんに連絡して良かったよ!!」
牧野は石川の手を握り、ありがとうと頭を下げた
石川「それでだ…牧野。」
牧野「ん?」
石川「 一応、お前のもう一つの心配事も調べたよ。お前が心配してた通り、全く感度が無い。」
牧野「 …。」
石川「尿道の機能を回復させた方法で治るならついでに治してやろうと思ったけど、ダメだった。
あれで全く反応が無いことを考えると今後、自然に感じられる様になる事は正直難しいと思う。」
牧野「そんな……。。」
石川『だが、治す手段はある。』
牧野「本当に?」
石川「あぁ。ミキちゃんには先に説明した。ミキちゃんは治療する選択肢を選んだ。だからお前の許可を取りに来た。良いか?治療して。」
牧野「何するんだ?治療って。」