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先生、お願い…早く治して(番外編)

第6章 牧野の娘…治療した夜は…



少しすると、着替えが終わったミキがカーテンを開け、出てきた。

泣き腫らした目は赤く充血し、足元をふらつかせ、俯いたまま少し歩きづらそうに出てきた


石川と牧野はミキに駆け寄る


牧野「ミキ!!!!大丈夫か?」

安心感からか、父親の顔を見たら止まっていた涙が溢れた


牧野「頑張ったな!!!」

牧野はミキの頭をクシャクシャっと撫でた。



石川「歩くと痛いかな?」



ミキ「…んぅ。」

覗き込む石川に小さく頷いた




石川「うん…。今は薬で強制的に落ち着かせているだけだからな。動くと痛いはずだ。ただ、少しずつ痛みは引くからね。心配しなくて良いよ!」


石川はミキに優しく微笑みかけた




ミキも小さくそれに頷き返した。



石川「ただ今日注射した薬は凄く強い薬だから、これから少し熱が出るかもしれない。それと今打った痛み止めの薬が切れたらまた痛くなる可能性もある。だから今日はパパと2人で泊まれる部屋を用意するから、一晩だけ入院して欲しい。良いかな?」



ミキは咄嗟に牧野の方を向いた



牧野「ミキ!!また痛くなったり、熱とか出たら、パパ…どうしたら良いか分からないし、ここにいたら安心だから今日だけ泊まろ?」



流石にあんな治療を受けたばかりで不安が顔に出ていた




石川「もし家に帰ってから、痛みが強くなったら困るだろ?でもここなら直ぐにまた痛み止めの薬で痛みは取ってあげられる。約束する。」



ミキ「…んぅ。…分かった。」




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