がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ
第3章 私の…性癖?!(性的表現あり〼)
雫とおそろいで買った、大きなまんまるなペンギンのぬいぐるみ。
その時の様子が頭の中でリフレインする。
『きゃ〜ん♡かわいいっ!ねえ、杏奈ちゃんっ!これ、みてみてっ☆』
私はペンギンのぬいぐるみよりもはしゃいでパタパタしている彼女に目を奪われていた。
(ああっ…か、かわいいっ!抱きしめたいハグしたいむぎゅぅって、したあぁいっ!!)
脳内の私は冷静を装う表の私と裏腹に、はしゃぐ彼女を見て悶まくっていたのだった。
『ほらっ☆むぎゅって、むぎゅってしちゃうもん』
まだ購入前のその大きなぬいぐるみを、私はどれだけ羨ましいやつだと思ったか。
『・・・ほらぁ……子供たちが見てるわよ?恥しいからさぁ、買ってあげるからそのくらいにしとき?』
『えっ?!ほんと??じゃあ、私も杏奈ちゃんにおんなじの買っちゃうっ☆
おそろいでお部屋にあるの、良いと思わない?』
そうして、今私が抱きしめている彼(?)が新たにこの部屋に住み着いた…わけだ。
「こんな大きなぬいぐるみ……私の柄じゃあないんだけれども・・・」
私がハグしてる、コイツはついさっき、買う前に雫が抱きしめてたやつで。
抱きしめると微かに彼女の匂いがする…。
あの子がつけている香水と、わずかに残る、夏場のおかげで流れた汗…雫の汗…体臭。
(・・・こんな事考えて匂いを嗅いじゃうなんてさぁ……私、危ないやつじゃん(汗))
でも、
確かに、あの子の抱きしめたぬいぐるみ。
それに、間違いは、無い。
私はもう一度、あの時の彼女の顔を思い出した。
きゅん☆
素敵な、笑顔だったなぁ……♡
うず…
うずうずっ……。
私の中の、いけない何かが胸の中で疼き出した。