がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ
第1章 恋愛のスイッチ
「……これから、仕事するってーのに、ほんと仕事する前に疲れ切っちゃうよ」
「……杏奈ちゃん…なんか、疲れてんの?顔色、あんまし良くなさそーやけど?」
私の胸の中で(さっき引きよせた結果こうなったゃったんだけども(汗))私を見上げるように雫はまじまじとこちらを見ていた。
「……そりゃ、貴女にボディープレスをされて、お腹に膝がめり込んだんだよ?お腹いっぱい朝ごはんしてきたからさぁ・・・」
「あ…あんな、ちゃん??」
(・・・・・・や、やば……考えたら余計具合が悪くなってきちゃっ…た)
あと、一駅……
がまん……して……
・・・あ…………。
ぐにゃん……
一瞬、私の視界が歪んだ……気がしたら……
ぷわあぁ〜〜んっ……
耳鳴りが聞こえ始めて、次にさ〜〜〜…っ……
と眼の前にモヤがかかってきて。
頭の中で音が聞こえるくらい、一気に血の気が引いた。
「…ごめ……貧血…みた…い」
自分で話す言葉まで、遠くから聞える音のようにしか聞こえなくなった私は・・・
かくん……と、雫にもたれかかるようにして、脚の力が抜けて倒れ込むのをかろうじて防いだんだけど………
雫に私の体重をかけてしまう事になってしまって
、多分彼女も息が出来なく……
「あ、杏奈ちゃんっ?!しっかり……」
『ぼふぉおふぁはひはほぅふぉわいんはひわぁ…にひふわわあん…にひふわわへほはひわふん……』
車内アナウンスらしい声が、すんごいエコーがかかったマイクから流れて来ているように聞こえ、しばらくしないうちに電車がゆっくり停まった。
ーー プシュー…っ
ががかっ……
ドアが開き、私と雫は駅のホームに転がるように放り出され……じゃなく、開放された時ドアにもたれ掛かっていたから、私とそれを支えていた雫はドアが開いたと同時に、ホームへ倒れ込んでしまったのだ。