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がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ

第6章 6章 想いを、重ねて・・・(H表現あり〼)


お湯が溜まるまでの数分間。

それがどんだけ長く感じたことか……。
ラブホで経験のある方々には解るんじゃないか、と。

テレビを見てはいたものの、頭の中にはなんにも入ってこない。


「あはははっ」

テレビのあんまり知らない芸人のトークを聞いて笑う彼女がすでに悩ましく……。
私の心臓の音だけが何時もより激しく頭の中で響く……。




「じゃ、先に入ってて?」

そう言われてわたしはそのまんま言われた通りにお風呂場へ。

身体をシャワーで流し、一旦湯船に浸かったところで彼女がひょっこりと入ってきた。

すっぽんぽん。

お風呂なんだからそれはそうなんだけど。


自然に彼女の胸元に視線が行く。


(そんなにおおきくはないけれど…綺麗…)

 全体的にバランスが取れていて、私なんかよりずっとスタイルも良い。
…もしかしたら、モデルと言われても通るんじゃないかな?


「杏奈ちゃんってば、眼圧が凄い。そんなに私の身体、気に入った?」

そんな事を言う割には隠すわけでもなく…

シャワーで身体を流す彼女の身体を、シャワーのお湯が流れていくさまを見て……。


「・・・綺麗……雫って、こんなに綺麗だったんだね」

 私は素直に思ったことを口に出していた。

だって…本当に、きれいなんだもの。
それ以外、言えることがないくらい透き通るような白い肌と、青みがかったような黒髪……。

日本テイストなのに、何処か外人のような…ハーフのような独特な身体のラインに顔立ちの良さ。
これで純日本人なんだから羨ましい限りだ。
一方の私は…


「杏奈ちゃん、胸、おっきい☆いいなぁ〜羨ましい♡」

……いや、ただ大きいだけで…


「それにきれいな肌してるし。ニキビもなくて。髪の毛も濡れると一層綺麗な栗色になるんだね」


私の家系は、なんかニキビには縁が無いらしい。
父も母も「ニキビって、何?」なんてテレビ見ながら言ってるくらいだし。


けどね。

貴女と比べちゃったら…私なんか見劣りしちゃうんだからね?
他の女の子達が羨ましがりそうなもの、いっぱい持ってるんだから、貴女は!


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