がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ
第1章 恋愛のスイッチ
……だから、絶対にこんな事があるなんて。
考えもしなかった・・・。
私の恋愛スイッチが。
この後、入っちゃったんだ。
大親友の、雫に対して・・・。
もちろん、この時はまだ……
何時もと同じ、友達モードのままで。
そんな事が起こるなんて、考える事すら無かったのに。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「いやあ〜…美味しかったあ♡」
「う〜〜…そりゃあ、美味しかった…けども」
満足そうな雫のヨコで、私はイマイチの反応だったのだった。
……だって、さあ?
真夏の、海岸近くまで来たんだよ?
なんで
海を目の前にして
あつ〜〜いラーメンを食べなきゃならんの?
「勝負の世界は厳しいのだよ、杏奈くん?」
つまり、私は彼女に負けたのだ。
昼食に、何を食べるか……
厳選に抽選した結果。
有名魚屋さんが経営する魚介類満載の、究極の一杯……渚の潮ラーメンか
それとも
これまた有名な民宿で頂ける至高の一膳
海鮮至極盛り定食か。
……値段的にはラーメンの方が若干安いが、折角南知多まで来たんだから、豪華なご飯、食べたかった……(泣)
ジャンケン3回勝負に、ストレートに(汗)負けたので、支払いは私持ち。
ぐはあ!
ラーメン一杯、せんはっぴゃくえんは、お高目でござった……。
しかも、マイルールで二人共同じものを食べる約束だったから……はう…(汗)
約束の、自腹、斬りっ!(ざしゅっ!←切腹した音…)