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会社での出来事

第2章 2

彼は奥まで一度乱暴に突くとそのまま、引き抜いた。流石に中出しはマズイと思ったのか、息荒くそのまま私の腹部に精子を吐き出した。

私は中に欲しかったのにその想いが果たされなく少し残念に思ってしまう。

彼は私の横にそのまま腰を下ろし近くのティッシュを取ってそのまま拭った。

「ふぅ」

私はだるい身体を起こし彼の身体に抱きついた。

「優子ちゃん、ほんとに初めてなの?♥️すごい乱れようだったよ♥️♥️」

彼は私を抱き返すと、頭をよしよしと撫でた。彼の手が気持ちよくてうっとりとしてしまう。

気持ちよさがまだ、身体の中に残っていてもっとして欲しいとおねだりさえしてしまいそうだった。

でも、彼はスマホの時計を気にしている。

「もう少しだけ……一緒にいたいな……」

ぽつり、と本音が零れてしまった。彼はその言葉に咎めも宥めもせず、私の頬を撫でる。そのまま、スっと顔を近づけ唇を重ねた。

先程みたいな貪り合うキスではなく、触れるだけのキス。名残惜しそうに離れる唇を逃したくないのになけなしに残る理性がそれを押しとどめた。

「ごめんね?優子ちゃん、でも、また、会おう?今度はもっともっと凄いことしよ?♥️」

額と額を合わせて彼が微笑む。困らせたくない。この微笑を困り顔にさせたくなくて私は素直に頷いた。

そのまま、身支度を整えてホテルを出る時、彼は私の手を取った。そのまま、恋人繋ぎをして、歩を進める。

「家、近くなの?」

そう聞かれ私はこくりと頷いた。電車で2駅、そのまま、五分くらい道なりに進むと私の家だ。彼にそう説明すると安堵した笑顔を見せる。

「よかった、遅くさせた俺が言うのも悪いけどこの時間に女の子が一人で歩いてるのは危ないからね。でも、駅まで送るよ」

彼の言葉に私は甘えたいことを伝える。彼は駅まで送ってくれた。

「今度、休みの日とかに逢えたらいいな」

ぽつりとそう呟く彼。恋人繋ぎを続けたまま彼はデートの提案を続ける。ただのセフレ、なのに。心の中でそんなことを思いながら、この甘い時間を堪能する。

駅に着き、改札前。彼にお礼を言おうと思い、振り返るとそのまま、また、唇を重ねられる。

「ん?!♥️」

驚く私を抱きすくめ、ちゅっと唇を吸われた。甘い声が漏れそうになる。

(こんなとこでキスなんてズルい……♥️)

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