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エチチ短編集

第2章 イタズラな初恋

咲希「た、タカくん…。もしかして、私達…。」


聖隆「ん?ああ、いつも可愛いけど、昨日の咲希ちゃんはもっと可愛かったよ♪」


咲希「!?」


咲希(イヤー!!!嘘でしょ…。終わった…。高校生を襲って逮捕。私の人生が…。)


聖隆「咲希ちゃん?大丈夫?百面相してるとこも可愛いけど。」


咲希「タカくん、お願い。この事は…。」


重要なところで、私のお腹がグ〜っと部屋に響いた。


聖隆「待ってて。朝ご飯…ってもう昼になるところだけど、何か作るから。そのあいだに着替えてね。」


咲希「う、うん…。」


そう言って、彼は部屋から出ていった。


彼の名前は深山聖隆。


職業、高校生。


私の友人で7つ離れてる幼なじみでもある。


今は私の家で同棲…じゃなくて、シェアハウス的な。


主に家事を担当してくれて、料理が苦手な私は非常に助かってる。


そんな彼がどうして私の家に住んでいるかと言うと…。


私が幼い頃住んでいたのは、海無し県の山奥の村。


冬は雪も物凄く降るし、人も疎らな田舎だ。


小中は村の中の学校に行くので簡単だったが、高校ともなると雪がない季節でも徒歩とバスで2時間以上は掛かる。


そんな一人息子を置いて、彼の両親は宿泊施設を経営する為に南の島へ。


因みにだが、彼と住み始めてまだ1週間も経ってない。


突然、私の家に手紙とスーツケース1つだけを持ってドアの前にうずくまってるんだもん。


彼が持っていた手紙には、2年後に両親が元の家に戻ってくるとそう書いてあった。


そんな息子を仲が良かった私に預けるなんて、信頼されすぎててちょっと怖い。


聖隆「咲希ちゃん。できたよー。」


咲希「い、今行くー。」


部屋着用のワンピースを着ると、リビングへ向かった。

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