狂愛の巣窟
第6章 【禁忌を侵す者たちは…】
インストラクターさんに教わりながらだけどスイスイ登れてしまった。
一颯くんもどんどん吸収して上まで行けてるし。
無理無理…!とか言いながら出来たら笑い合ってハイタッチしたりと、我ながら目一杯楽しんでしまった。
大学生に戻った気分。
一颯くんと同級生なんて有り得ないけどほんの少しだけなら味わってみても良いよね…?
レンタルとはいえスポーティーな服装もお互い新鮮で時間も忘れて汗を掻いた。
そしてその服はそのまま部屋まで着て露天風呂を楽しみ、置きっぱなしの状態でチェックアウトして良いんだって。
部屋で着る浴衣もあるけど今日は着ずに帰る予定だと話したら。
「嫌だ、十和子さんの浴衣姿見たい!一瞬だけ着てよ、写真一緒に撮ろう?」
必死にお願いされたら本当弱いの。
それくらいの魔力がある、一颯くんの顔面は。
押しに押されて結局「少しだけだよ」と承諾してしまうのだ。
露天風呂に浸かり山の景色を堪能する。
のはずが、裸になるとやっぱり性欲は爆発するみたいで。
背中向けても胸は触るし耳は甘噛みされる。
お尻に固いの当たってるし景色そっちのけで凄く視線感じるの。
「言っとくけど、隣も入ってるかもだよ?」
「キスならバレないでしょ」
「キスだけじゃないじゃん」
「エヘヘ、ダメ?」
ここで我慢して…と言ってもどうせ聴かないんでしょ?
なんで…ヤダって言うくせに。
顔だけ向けて唇が重なる。
肩まで抱かれて心地良い。
「本当、これ以上は……」
「十和子さんの意地悪」
遅い時間ではなくまだ明るい時間なのだ。
全裸を曝け出しているだけでも結構勇気いるのに。
そりゃ毎回セックスの時に見られてはいるけど何か温泉とかだとまたニュアンスが違う。
ベットの中や服着たままとかみたいに隠す場所もないし。
首筋舐めないで。
煽って私をその気にさせようとしてる。
乳首も指先で転がされ思わず手の甲で口を押さえた。
チャプン…と鳴る水音。
「こんな色っぽい十和子さん見せつけられて我慢出来るわけないよ…」