狂愛の巣窟
第1章 【入り乱れた関係に…】
ティッシュで拭き取ってまた長いキスが続く。
出しきった舌に絡みつく。
唾液の交換をしながら深いキスへ。
堪らないほど愛おしい。
別れの時がこんなに寂しく感じた事はありません。
「連絡、待ってます」
「うん……浮気しないで?」
人妻でありながら不貞行為を働き、更に相手を縛りつけてしまうのです。
それが私の一番悪いところだと自覚しています。
「しません!ずっとこの時間帯空けておきますから」
「和泉くん……好きよ、こんな私好きになってくれてありがとう」
「そんな事言われたら、離れたくなくなっちゃうじゃないですか……」
何度も何度もキスをして別れを惜しむ。
わかってる、もうズブズブにハマってる事くらい。
あぁ……また一線越えちゃいました。
惚れて惚れさせて、もう訳がわからなくなるほど不倫の巣窟の中に居る。
性に溺れるのは罪でしょうか。