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狂愛の巣窟

第2章 【主人の会社の方と…】






「いや……すみません、待たせてるんでもう大丈夫ですか?はい、失礼します…っ」




切った携帯は枕元に投げ捨て私のお尻を持ち上げた。
根元まで挿入し、胸に顔を埋めながら「焦った〜」と声を漏らす。




「うん、焦ったね」




「なんというタイミング……バレてないよね?」




「バレたと思う?」




「いや……わかんない、けど、マジでビビった」




「じゃ、止める?帰ろうか?」




「え、何で?嫌だ」




下からガンガン突いてくる。
そう、その調子よ。
止められないよね?気持ち良いもん。




「はぁんっ……大丈夫だよ、享さんにバレない自信あるから」




「バレたら十和子ちゃんとセックス出来なくなる、そんなの考えられないよ」




「スリル満点だったね?ほら、もっと突いて?悠介さんの凄いピストン知ってるんだからそれでイかせてよ」




正常位に切り替わって高速ピストンに見舞われた身体は海老反りになる。




そう、電話の相手は皮肉にも享さんでした。
電話の向こうで、掛けた相手の後輩と自分の妻が淫らにセックスしてる最中だなんて夢にも思わないでしょ。
ごめんね、最低な妻で。




彼には彼にしか出来ないセックスがあるの。
享さんと比べるものではないけど、こんな明るい時間にホテルの一室で激しく腰を振る私を許して。




こんなに激しく体液混じらせて深いキスに酔いしれている。
軽蔑する?
私を手放す?
一番可愛がっている後輩に裏切られてるんだもんね。
でも彼は私を手放さないわ。
会社では可愛い後輩を演じて、今は獣のように私を抱いている。




狂ってる…………狂ってるわ。




もうどうしようもないくらいセックスにハマってるの。
頭の天辺まで昇る快楽に支配され震え上がる絶頂の余韻に浸ってる。
止まらなくなるのよ。
また次も求めてる。
私はこの縛りから逃れられないし逃れようとも思わない。




「あぁっ……もっと……もっとぉ…!」




「あぁっ!ごめん!十和子ちゃん…もう無理っ…!出る…!」




イク前に胸の上でゴムを取り射精する。
それを指先で確認し、ぐったりした。




「ごめん……気持ち良過ぎてつい……」




「私、イケてないんだけど」




「大丈夫、俺まだイケるから」












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