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狂愛の巣窟

第4章 【意のままに踊らされて…】






「十和子さん……好きだ」




「ん………私も一颯くんが好きよ」




「それは家族として?」




「そうよ、これから先それは変わらないわ」




「どうしても?俺がこんなに好きだって言っても?変わらないのに……俺の気持ちは変わらない」




一颯くんの腕に引っ掛けていた脚が身体の方に寄せ付けられ更に奥深く肉棒は私を串刺しにした。




「あっ……凄っ……待って一颯くん…っ」




「酷いよ……俺の事弄ぶだけ弄んで結局家族だからって逃げるのかよっ」




「違っ…!あぁんっ…あっ…ダメ」




「何が違うんだよ!」




朝のお仕置きはセックス続きの私にとってハードです。




「違うの……そう言ったら一颯くん怒ってくれるかなって思ったの……試すような真似してごめんなさい」




「………じゃ、十和子さんの本心は?」




「バカね、好きに決まってる……戸籍上は義理の親子だけどそんなの関係ないと私は思ってるよ」




「良かった……」




「ちょっと泣かないで、一颯くん……」




「だって……俺、マジで傷付いたんだからな」




「ごめんなさい」




「勘弁して……」




抱き締めて宥めるしかない。
今の若い子は言葉も情熱もストレート過ぎて逆にこっちが焦る。
単純に叱られたかっただけなのに。
結局泣かせてしまった。




「一颯くん………そろそろお願い、ピストンして?続きしてくれなきゃ、ちょっと辛い」




色々な意味で。
萎えないのは凄いって思うけど。
刺さったままは女の方が辛いのね。




「お仕置き!放置プレイだからね」と本当にそのまま抜いてイケずじまいで解放されてしまいました。




「え……ウソ」




あれ?まだ怒ってる?
そんなにダメだった?
“家族として”って地雷ワードだったんだ。
乱れた服を直して家事を続ける。
悶々としたまま一颯くんも行く時間になり。




会話らしい会話もなかった。
放置プレイ……なんだよね?
え、もうわかんない。
ちょっと面倒くさいって思っちゃった。
黙って行こうとするから慌てて玄関まで見送る。




靴を履き終えて立ったから思わずリュックを引っ張ってしまう。








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