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【リレー小説】ルイーダの酒場

第20章 ドカーンしないで!

クランチの体から、今までにない、目映い光が発し出す。

「何かまずい! みんな、離れろぉーっ!」


そして――


ドォッ……カァーーーーーン!!!!


クランチは粉々にくだけ散り、超ウルトラスーパー大爆発!

威力が絶大すぎて、塔まで全崩壊してしまった!


「…………っ、いててっ。みんな、無事か?」

崩れた塔の瓦礫から、ムトが痛そうにして出てきた。他の仲間達も次々と出てくる。どうやら、みんな無事のようだ。

「うう……でも、クランチが……でやんすぅ……」

イワハシの目から涙が。つられてテヘペロもうがうが泣き出す。

「あの威力じゃあ、さすがの中ボスも、ひとたまりもないだろう」

パームも、切ない表情を浮かべながら言った。

「クランチっ……」

心配して駆けつけたヤス達も、馬車を引く馬も、みんな、悲しみが止まらない。

「うぅーっ……ザオリクぅ!」

「……は?」

ヤケクソ気味に、レミファが号泣しながら大声で唱えると――

「……ゴロゴロ」

何と、クランチがあっさりと生き返った!

「え……えぇーっ!?」

そう。仲間なんだから、生き返らせることが出来るのだ!

「は……はははっ。なぁーんだ、そうかぁー! たくっ、涙を返せよぉー、クランチぃー!」

嬉しくて嬉しくてたまらなくて、みんなでクランチを胴上げしながら、今度は喜びの涙を流しまくった。

「さてと。魔物達も倒したことだし、レベルも十分上がったから、ダーマ神殿に戻るか!」

「おーっ!」



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