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【リレー小説】ルイーダの酒場

第20章 ドカーンしないで!

ムト達がワイワイしながら踵を返すと――

「……まちやがれっ……まだ終わってねぇぞっ……」

「何っ……!?」

瓦礫から苦しそうに姿を現したのは、

なんとなんと、あのキャラボヤの中ボスだった!

やっぱり中ボスは強いぞ! あのクランチの大爆発をもろに受けてもなお生きている! しかしさすがに、かなりの大ダメージを受けており、体はボロボロだ!

「それにっ……コイツもいるんだろ?」

中ボスは、魔王の塔の鍵をチラつかせた。

「あ、そうだった。クランチが生き返って喜んでいたら、すっかり忘れてた」

「忘れんなやっ!」

するとパームが、1本の鍵をチラつかせて言った。

「それは、本当に塔の鍵かな?」

「なんだと?」

中ボスは、手に持った鍵を確かめる。

「な、なにっ! これはまったく違う鍵だ、どうしたことだ」

それに対し、パームは得意げにこう言った。

「お前の持っている鍵は、この塔の鍵。クランチに目を奪われている隙に、すり替えておいた。この手にあるこっちが、魔王の塔の鍵だ。今は魔法戦士だが、まだマジシャンの腕は鈍ってないぞ」

見事なすり替えの技に、仲間から拍手喝采を浴びる。

悔しがる中ボス。

「くっそーっ! なにがマジシャンだ。お前のやってることは盗賊ではないか。許さん、貴様らを生きてここから出すわけにはいかん」

中ボスはどこからともなく巨大な斧を取り出し、ブンブンと振り回した。

イワハシはクランチを放り投げ、

「もう1回やってこい」

仲間は避難し、クランチは笑顔のメガンテ。
中ボスは吹っ飛び、HPも一桁に。

ザオリクで甦ったメガンテが見守る中、レミファの杖の打撃で、中ボスは倒された。


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