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【リレー小説】ルイーダの酒場

第22章 忍者 カズマ

「あ"ーー、今からアリアハンに行くとか、クソだりぃ~」

ムトはすでにやる気がない。

「大魔王復活するとか、正直どうでもいいし……」

そう呟くと、

「えっ、大魔王が復活するんですか!?」

と瓦礫の山から少年が飛び出してきた。

「うわっ、なんだよ、お前」

少年は瓦礫の山に埋もれていたが、傷ひとつなく元気だった。

「ああっ、まさかこの世界でも大魔王が復活してしまうなんて! せっかく過去から来たって言うのに、また何も変えられなかったとか……」

「は? お前、今なんつった?」

「え? 何も変えられなかったって」

「違う、その前!」

「過去から来た」

「それだ! お前、過去からどうやって来たんだ!?」

「タイムマシンで……いえ、旅の扉からやってきました」

「旅の扉!?」

「はい、そこを通れば過去に戻れるんです。僕がいた世界は大魔王に世界を支配されて、人間たちは奴隷となって働かされていました。だから僕は過去を変えたら、世界を変えられるんじゃないかって思ってここに……」

ムトは思った。
その旅の扉で過去の世界のカネミツに会えば、男に戻してもらえるんじゃないかと。


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