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【リレー小説】ルイーダの酒場

第23章 ぱへをやるぞ!

「……ところで少年よ。名前は何て言うんだ?」

温かい気持ちになれたムトは、瓦礫少年に優しく尋ねる。

「僕は、ピノと言います」

「ピノか。なんだか、アイスが食べたくなってくる名前だな。ところでピノ、もう少し旅の扉について、詳しく話を聞かせてもらえないか?」

「はい、いいですよ。それにしてもムトさん、青い瞳と青い髪がとてもキレイで、美しいお姉さんですね」

「そのことには触れなくていいから、早く旅の扉のことを教えてくれ」

瓦礫少年・ピノは、やたら知りたがりのムトに見惚れつつも、ゆっくりと話し始めた。

「いいですか、旅の扉は、ドラゴンクエストⅡから登場する、一見泉のようなものに見えるんですが、中に入るとあっという間に別の場所に移動できる、簡単に言えばワープゾーンです。どうやら、僕が通ってきたのは、時間を移動出来るようです」

ムトは難しい表情で、話を聞く。

「いや、ピノよ……そうじゃなくて、元いた世界について教えてくれってことよ」

「この世界から三百年前の世界になりますが……」

「三百年前て、それカネミツ生まれてへんやんけ……」

ムトは、ガックリと肩を落とす。


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