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【リレー小説】ルイーダの酒場

第23章 ぱへをやるぞ!

「ですが、僕の世界では、大魔王は神の魔力によって封じ込められました。ですが、その百年後に、また復活をします」

「神の封印の力は永遠じゃねえのかよ」

「はい、残念ながら……その時は、ギガの忍の者達が勇者と共に闘い、古来忍術の巻物の力によって魔王の力を封じ込めたのですが、ギガの里は巻物の力と引き換えに滅ぼされ、わずかな数しか残らなくなりました」

「それ、うちの曾祖父さんのお父さんの話だ」と声を出したのはカズマだった。

ピノはカズマの頭を撫でる。

「その里を復活させる方法もある」

「どういうことなり?」とカズマを口の周りをチョコだらけにして、顔を向ける。

「つまり、過去に戻り、封印するのではなく、戦って、魔王を倒せばいいのです。そうすれば、二度と復活することもないし、ギガ忍者の里は滅びることなく、未来が変わる」

「てことは、その後モンスターは出てくることもなく、カネミツはこの世界でも死なずに生きてるってことか」

ムトは立ち上がる。

「よし、過去に行って魔王を倒す」

「ですが……」とピノは下唇を噛む。

「どした?」

「旅の扉は瓦礫の下に埋まってしまいました。別の旅の扉から出なくてはなりません」

「まて、だったらどうやって行くんだよ」

「もう一つ、旅の扉があります」

「どこよ?」

「それは、アリアハンの城の地下通路の端です」


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