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【リレー小説】ルイーダの酒場

第23章 ぱへをやるぞ!

「今日こそぱへに参加してやるっ! 今日もやるんだろ!?」

「あぁ、やろう。約束だ。みんなにも伝えておこう」

「したら、今すぐにやるぞ!」

「いや。ぱへは夜やるものであって、朝にやるものじゃ……」

「だからこうするんだよ! ラナルータ!」

ムトは賢者時代に覚えた『ラナルータ(朝と夜を逆転させる呪文)』を唱えた。

辺りは闇に包まれていき、夜となった。

「やだあ、ムトってば、そこまでしてやりたいの~?」

「お空が真っ暗になっちゃったなり! 日光浴ができないなり!」

「さあ、パーム! みんなを集めてくれ! みんなでぱへをやろうじゃないか!!」

もはや大興奮で、誰の声も聞いていないムト。

しかし「バンッ!」と勢いよく宿屋の扉が開くと、

「大変だ! 急に夜になったせいで、王様が……!」

入ってきたのは、アリアハンの兵士だった。

「王様がどうかしたのか?」とパームが尋ねると、兵士は一度、唾を飲み、

「魔物にさらわれた」

一同は声を出して立ち上がる。

「どういうことだ?」とムトが、心王様にあらず的な表情で聞いた。


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