テキストサイズ

【リレー小説】ルイーダの酒場

第25章 家族の絆

「イワハシさんっ! 何してるんすかっ! 早く攻撃してくださいよ!」

「まぁまぁ、待て待て。今、可愛い我が子の授乳タイムなんだからさ」

「ピゥピゥ」

「そうか、うまいか」

「っ、パームさんっ、カズマくんっ!」

「クソっ、まだ目がチカチカするっ」

「ヒロ殿のライトはキョーレツなりねぇー」

「父ちゃん、母ちゃんっ!」

「しっ、しまった……! とうとう漏らしてしまった……!」

「もーう、しょうがない人ねぇー。でも私、あんたのそういうとこが好きで結婚したのよ♥️」

「さ……サチぃ♥️」

「ーーーーっ!」

バカしかいないこの状況になす術もなく、ヒロは手で顔を覆って泣き崩れるしかなかった。

だが、

「おいっ、どうしたっ!?」

何か異変が起きたのか、イワハシが突然慌てたように声をあげた。

ヒロが振り返ると――

「あっ……イワハシさんの龍がっ……!」

授乳した龍の体が、メキメキと大きくなっていき、

「グワァーッ!」

あっという間に、巨大な龍と化した!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ