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【リレー小説】ルイーダの酒場

第26章 夕べはお楽しみでしたね

「うがうが♪」

気分が良くなったテヘペロは、レミファを肩に乗せてずんずんと歩く。

「わーい、高い、高ぁい!
あれ? あそこに村があるよ」

レミファに促されるまま、前方に顔を向けると、暗黒に包まれた山のふもとに小さな村が見えた。

「ふもとに村があるなら、そこで休ませてもらってから敵地に乗り込もう」

「良かったわぁー。私、山と谷の繰り返しでクタクタだったのよぉー」

「ほとんどテヘペロに抱っこしてもらってたクセにぃ~」

「おだまり、賢者コスプレ女」

「コスプレじゃないもんっ! ちゃんと転職した立派な賢者だもんっ! 呪文だって唱えられるんだからぁ!
 ザラ――」

「わーっ! レミファ、やめろーっ!」

『ザラキ』の意味を知らない光邦にとっては、何でムトが慌てて止めたのか、レミファが何を唱えようとしていたのかが謎だった。

こんな感じでワチャワチャしながらも、ムト達は何とか無事に、村に着けた。



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