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【リレー小説】ルイーダの酒場

第26章 夕べはお楽しみでしたね

村に着き、さっそく教会へ。

「あら、ここ教会じゃない。なにをするの? まさか、神頼み?」と光邦は恐る恐る足を入れる。

ムトは正面にいる神父を示し、「冒険の書にセーブしに来たんだ。まだ、中断の書や自動セーブが出来ないからな」

「なんのこと言ってんの?」

ドラクエ世代ではない光邦には、話が通じなかった。

ムトは神父に話しかける。神父のセリフが電光掲示板のように流れる。

「生きとし生けるものはみな神の子。わが教会にどんなご用かな?」

「えっと……おいのりをする」

「では神のまえにこれまでのおこないを告白しなさい。そしてこの冒険の書に記録してもよろしいかな?」

「記録、 するする」

「なんばんの冒険の書に記録するのじゃ?」

「何番でもいいよ」

~♪~♬

「たしかに記録しましたぞ。まだ冒険をつづけられるおつもりか?」
 
「当たり前だろ」

「おお神よ! この者にあなたさまのご加護のあらんことを!」

「大げさやろ!」

「ねぇ、これなんのミュージカルよ?」

光邦がこの世界に馴染むには、まだまだ時間がかかりそうだった。

「他に用件はおありかな?」

「ねえよ」


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