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【リレー小説】ルイーダの酒場

第27章 2体のトロル

それからも、レベルアップに勤しむムト一行。
♪テレレッテッテッテーも、もう何度聞いただろう。これなら先程は、手も足も出なかったトロルでも勝てるぞとムトは自信を深めた。

「ねぇったら、ねぇ。そろそろ日が暮れるんじゃない? 疲れたわよ。♪テレレッテッテッテー」

今度は、時間差なんかじゃない。
その証拠に、しばらくモンスターを倒してなかった。

怪しんだムトは、光邦に尋ねる。

「おい。なんで、お前からレベルアップの音がするんだ?」

すると、光邦は勝ち誇ったように胸をそらして言った。

「私だけ鳴らないのが悔しいから、携帯電話のタイマー音にしてみたのよ。5分ごとに鳴るように設定してるわ」と。

「携帯電話って、そんなことにも使えるのかよ」

携帯電話にタイマー機能があることを知って驚くムトに、光邦も驚いた。

「え? これは、基本中の基本でしょ? あなたもこれくらい持ちなさいよ。遠くにいる人と会話ができて、とっても便利なのよ」

ムトは、光邦の携帯電話を手に取ってみた。


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