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【リレー小説】ルイーダの酒場

第29章 裸の王様

「もーっ、ムトったら! 木馬ちゃんに優しくしてあげないと、また王様が『あんぎゃあーーーーっ!!』になっちゃうでしょ!」

「いやっ、優しくしても『あんぎゃあーーーーっ!!』ってなるだろが!」

「うがうが(まぁまぁ二人とも。ケンカはやめるだぁよ)」

「テヘペロ。何で急に田舎の年寄りみたいな喋り方になってんだ?」

「いいからっ! とにかく、早くこの裸を、やかましい木馬から引きずり降ろしましょ!」

というわけで、王様を降ろすため、ムト達は奮闘した。

レミファが更に優しくしたり、ムトがどこからか持ってきた人参で気を引こうとしたり、テヘペロが力で押さえつけたり、光邦が裸を見て舌舐めずりをしたりと、様々な手を使った。

その甲斐あって、裸の王様を三角木馬から降ろすことが出来た。

とりあえず王様には、袋の中でお荷物になっていた絹のローブを着させた。

「ちょっと青髪女っ! 何で服を着させるのよ!」

「……これ以上お前の犠牲者を増やしたくないもんでね」



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