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【リレー小説】ルイーダの酒場

第30章 ズボズボタイム

「……あら、今のケツキック、なかなかいいわね。女に蹴られるのも悪くないわ」

「ゲッ、癖になるなって! 気色わりい!」

「おお木馬よ、死んでしまうとは何事だ!」

「だからジジイっ、クセになるなって!」

変な性癖に目覚めてしまった二人に、ムトがツッコミを入れ続けていると、

崩れた壁から、何者かが現れた!

だが、崩れた壁の砂埃が舞っていて、その姿がまだよく見えない。

「ちょっとちょっとムトぉ! 何か出てきたよぉ!」

「うがうが!(こりゃヤベーぞ!)」

バキで傷ついたみんなをベホマラーで回復させていたレミファが、テヘペロと一緒に慌ててムトに駆け寄る。

「なんだとっ!? きさまっ、何者だっ!」

と言って警戒するムトだけでなく、レミファもテヘペロも、死んだ木馬を愛おしそうに撫でる王様もみんな、光邦の背後に回った。

「え、ちょっと待って、何で私がまた盾なのっ!?」

そうこうしていると、壁から現れた者が、ハッキリと姿を現した!



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