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【リレー小説】ルイーダの酒場

第30章 ズボズボタイム

「キッ、キキキッ……危なかったキキッ。危うく真っ二つにされるとこだったキキ。しかしなんだ、この見たことのないバケモノはっ!」

魔物は、光邦を見てかなり怯えてる。

「バッ、バケモノですって……? バケモノにバケモノって言われるなんてっ……!」

魔物にバケモノ扱いされると、さすがの光邦も傷ついた。そして、更に怒りを増幅させた。

説明しよう! 
光邦は怒りを増幅させると、マジでとんでもねぇバケモノと化し、あんなことやこんなことをして、世界を滅亡へと追いやる……

「ちょいとおやめよっ! いくらこの物語が全然進んでいないからって、ナレーションまで私をバケモノ扱いしないでちょうだいっ!」

「えー。なーんだぁ、違うんだぁー。レミファがっかりぃー」

「がっかりすなっ!」

これで光邦は、また更に怒りを増幅。

すると、なんと――
金の剣が、より金色に輝き出した!

そして、その金色に輝く剣身に、なにやら紋様がじわじわと浮かびあがってきた。

それと同時に、怒りに震える光邦の髪や眉も金色に光りだし、刷毛のような立派な髭がフサァッと生えてきた。

それを見た魔物たち……パームに化けていた魔物、その辺に転がっていた爆弾岩たちのみならず、テヘペロや王様までもが一瞬で青ざめ、「ははーっ」と、ムトたちにお尻を向けてうずくまった。


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