テキストサイズ

【リレー小説】ルイーダの酒場

第30章 ズボズボタイム

「て、テヘペロ。あなたは私たちと立っていて大丈夫よ」

「う、うがぁ(で、でもぉ)」

「いいから、来なさい!」

レミファが、テヘペロを強引に避難させた。
そして、ムトも王様を自分の後方に隠す。

「さあ、だ・れ・に・し・よ・う・か・なっ。……決めた!」

舌なめずりが止まらないコーモン様に、指名を受けたのは、パームに化けていた魔物だった。

「ふふん、最初はあんたからよ。私をバケモノ扱いしたことを後悔させてやるわ♪」

「や、優しくしてくださ……アヒ~ン!」

一瞬で魔物は昇天した。
そして恐怖のズボズボタイムが始まったのである。

爆弾岩たちが、うなりまくる。

「ゴッ、ゴッ、ゴーッ…!」

光邦の手にかかったほとんどが、すぐに昇天した。
そして、かろうじて息のある岩たちが、ムトたちの前に転がってくる。

「あいつ、木は嫌なくせに、岩ならオッケーなのか?」

「きっと、あの金色モードのときは、素材は気にならないんじゃあなあい?」

「うがうが(オイラもそう思う)」

ムトたちが、光邦の嗜好について話しあう間にも、少しずつ生き残り岩が増えていく。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ