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【リレー小説】ルイーダの酒場

第30章 ズボズボタイム

と、そのとき、光邦の楽しそうな声が響き渡った。

「あなたたち、もっと根性みせなさいよ! まだまだ足りないわ!! さあ、次の尻、カモーン!」

金の剣がまた、強く輝いた。
もてあそばれた岩たちは、お互いに体を震わせる。

「(ゴトゴト)…メメメメメ…」

岩同士がぶつかる音とともに、なにかつぶやきのような声が聞こえてきた。

「(ゴトゴト)…メメメメメ…」

最初に気づいたのは、レミファだった。
おそるおそる、ムトに尋ねる。

「ね、ねぇ。このコたち、爆発しないわよね? "メ"って、あの"メ"?」

レミファに尋ねられたムトが、耳を澄ます。

「(ゴトゴト)…ガガガガガ…」

「え? 俺には"ガ"って聞こえるぞ」

「(ゴトゴト)…ガガガガガ…」

「うーがっ(さっきは"メ"で、次は"ガ"に変わったじょ)」

「ほらぁ、テヘペロも言ってるじゃない。次は、ぜえったいに"ンンンンン"よぉ!」

「(ゴトゴト)…ンンンンン…」

「ほらねぇ♪」

爆弾岩たちは、レミファの予想通りにつぶやきだした。


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