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【リレー小説】ルイーダの酒場

第30章 ズボズボタイム

予期せぬ出来事に、

「…………」

この場にいる全員が、恐怖と絶望で立ちすくんだ。
一番に昇天した魔物も、巨大な爆弾岩を見て「オワタ……」と、再び昇天した。

と思いきや、

「あらま、ズボズボしてた岩が合体してでっかくなっちゃったわねぇ」

この世界のことがよくわからん光邦一人だけは全然平気で、ただキョトンとしていた。

金の剣はまだ、まばゆい金色を保っている。
立ちすくんでいたムトだったが、やっと口を動かした。

「……うそだろ。もしも爆発したら、この城どころか、このサイトごと吹っ飛んでしまうぞ」

レミファたちもムトに続く。

「あ、レミファ、知ってるぅ! それ、ビッグバカンっていうのよ」

「うがうが!(それは、じぇったい・じぇつゅめいの大ピンチだじょ!)

う?(で、ビッグバカンって何?)」

首をかしげるテヘペロに、レミファは丁寧に説明した。

「大爆発が起こって、みんなバラバラになっちゃって、そのあとみんなが合体して、ムレミテヘ=トファペロになっちゃうのよ!」

「うぎょー!!(!!)」

ビッグバカンについて知ったテヘペロは、混乱してドタドタと走りまわる。

大爆発後の合体までは知らなかったムトも、剣を取り落としそうになった。


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