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【リレー小説】ルイーダの酒場

第30章 ズボズボタイム

「ま、まじかぁ? やばすぎるだろ、それ。
よし、みんなっ、爆発される前にこいつを倒すぞ!」

ムトは剣を持つ腕に、ぐっと力をこめた。
そのムトの腰を、ちょんちょんとつつく者がひとり。

「あの、わしの名前も混ぜてほしいのじゃ。申し遅れたが、わしはパピー二世じゃ。よろしくの」

王様は、ぺこりと頭をさげた。
どうやら、大爆発後の合体に混ぜてほしいようだ。

「王様っ、状況わかって言ってんのかよ!? お前も戦え! または、隠れてろ!」

王様はムトに叱られて、しゅんとした。

その一部始終を聞いていたのか、キング爆弾岩は三白眼をグルリと回転させた。

その仕草に光邦が、興奮で目を輝かせる。

「な、なんて、セクシーダイナマイトな流し目! 今まで見たことないわぁ! あなた、サイコーな岩じゃないっ!」

今や光邦の、ブルーな目元やブラッディな唇、バッサバサのツケマまでもが、金粉がちりばめられたようにキラキラギラリと光っている。

剣を構えていたムトやレミファは、あっけにとられた。

光邦は、キング爆弾岩の背後から両手を伸ばし、そのままガシリと岩をホールド。

「さあ、キング、私と一緒にいくわよん。めくるめく、エクスタシーの世界へ!」

その瞬間に、金の剣はこれまでにないくらい強烈な、まばゆい光を四方八方に放った。


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