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【リレー小説】ルイーダの酒場

第31章 絶体絶命のピンチ

「いったい誰なんだろうねぇ?……!!」

ムトの問いかけを気軽に復唱したレミファだったが、続いて何かに気づいたように、早口で喋りだす。

「ねぇねぇっ!
もしかして、もしかすると、もしかしなくても、もしかするんじゃなあい?」

「んだよっ!?」

目が見えない上に、混乱しかけたムトは、あらっぽく聞き返した。

「こ、『こーゆーときは大きくスーハーするのよ、レミファ』って、ソラシおばあちゃんが言ってたのよね。だからちょっと待ってね、ムト……」

レミファは深呼吸をしてからゆっくりと説明しはじめた。

「あのね、これって全部、カタカナなんじゃないかって考えちゃったの。だけど、あり得ないよねぇ?」

「カタカナぁ?」

「そう。 文字をカタカナに切り替えてみると『目』は『メ』に変わっちゃうでしょお?

でもさっき、ムトが爆弾岩の魔法を封じこめたんだしぃ。
誰かが『目がー』って叫んでるだけで、『メガ』で始まる魔法を唱えようとしているわけじゃないよねぇ。ふふー」

レミファは、不吉な予感をごまかすように笑った。

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