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【リレー小説】ルイーダの酒場

第14章 女優になるがよい

「だからっ……待てと言うたじゃろがぁ!! こんのクソジジイ!!」

ぶちギレたムトは、大神官相手に荒い口調で突っかかった。が、

「未熟者の分際でもう職を変えたいとは何事じゃあ!!」

と、逆に楳図かずお張りの険しい顔で言い返された。

ムトは、仕方なく諦めた。

「あれぇ? 気のせいかな、ムトが前よりもセクシーになってる気がするんだけどぉ~」

レミファが可愛く頭を傾げる。

「うっひょ~! なんとなくオッパイも大きくなってる気がするでやんす!」

「イワハシ、また俺を変な目で見るんじゃねえッ!!」

「おいおい、なんでまた女になってるんだ? まさかお前、肛門を思い浮かべて……」

「肛門浮かべてなんで女になるんだよッ!! ったく、何が悲しくて女優になんかならなきゃいけねぇんだよ」

その時、そばにいた真っ赤なドレスを着た女がムトたちに振り返った。

「──なんですって? 今あなた、なんて言ったの?」

「肛門?」

「じゃなくて!」

「……女優?」

「そう、女優!! あなた、女優を目指してるの!?」

「いや、別に」

「それなら私のレッスンを受けなさい! 」


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