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【リレー小説】ルイーダの酒場

第14章 女優になるがよい

またワケのわからないヤツが出てきやがったと、ムトは鬱陶しいのとうんざりのとで、もう心はクタクタ。

「いやだからぁ、俺が目指してるのは女優じゃなくて、勇者っ……」

「なるほどね。勇者を演じれるような女優になりたいのね」

「おぉいっ!」

なんとか婦人に出てくるような気品溢れた女性は、ムトを強引に女優への道へと導こうとする。

「わかったわ。さぁ、共にモンバーバラ劇場へ行きましょう」

「モンバーバラ劇場!?」

モンバーバラ劇場とは、モンバーバラという街の中にある、世界で唯一の大劇場である。

YouTubeでも、その劇場で行われている踊り子達のダンスや、お笑い芸人がパフォーマンスをしたりとしている。

中でも、『マーニャ』という美しい踊り子のベリーダンスが名物で、動画を生配信するたびに、いつもYouTubeの閲覧数がバク上がりする。

そんな大劇場に、まさかムトがスカウトされることになるとは。

さぁどうしますか?

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 レッスンを受けさせていただきますわ♪
 冗談じゃねぇ、断る!
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