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【リレー小説】ルイーダの酒場

第14章 女優になるがよい

「冗談じゃねぇ、断る!」

しかし誰もムトの意見は聞いていなかった。

「モンバーバラ劇場!? 行きます、行っきまぁ~っす!! 」

一番食いついたのはヒロだった。
どうやら踊り子のマーニャ目当てらしい。

マーニャに熱を上げるヒロに続き、レミファも、

「わぁーいいなぁ。レミファも遊び人時代、モンバーバラに憧れてたんだぁ。行きたーい」

つばさとはやてとクランチと戯れながら行きたがるし、

「俺も実は……モンバーバラの劇場で、最高のマジックを披露してみたかったんだよなぁ」

パームも遠い目をして、モンバーバラに想いを馳せる。

イワハシは、ムトの女優姿を思い浮かべて……はにかむというより、ニタニタとやらしい笑みを浮かべる。

そして、ヤスももちろんYouTuberの血が騒いでいる。

こうなると、もはやムトには『レッスンを受けさせていただきますわ♪』という選択肢しかなかった。

(俺たち、塔に行かないといけないんだけどなぁ……)

と、心では思いつつ……

「冗談じゃねぇ、断る!」と言い切った。

だが誰もムトの意見は聞いていなかった。


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