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【リレー小説】ルイーダの酒場

第14章 女優になるがよい

その間、他の仲間達はというと――

「はーい! 今からつばさが、火の中をくぐりまーす! メラッ!」

レミファが輪に火をつけると、つばさは華麗に飛び、颯爽と火の中をくぐった。

「うがうがー!」

ルイーダの酒場から呼び出されたテヘペロ(トロル)は、はやてとクランチを持ち上げると、お手玉のようにひょいひょいと交互に投げ続けた。

次にヒロが、パームの用意した箱の中に入る。

「いいですか? この中にいるヒロが、一瞬で違うヤツに変わります。3・2・1、はいっ!」

「まぁ、まぁ、マンモスにとどめをさすやつー!」

再び箱を開けると、なんと、イワハシに変わっていた!

仲間達のパフォーマンスで、モンバーバラ劇場は大盛況。その様子を生配信しているヤスも、閲覧数のバク上がりにウハウハだった。

自分の出番を待つムトは、出番が終わったレミファに話しかける。

「おい、あんなことしてる場合かよ。俺達には旅があるんだぞ」

「いいじゃない、だってギャラが入るんだよ。貯めたら強い武器買えるじゃない」

「そうだけど、見ろ。パームのやつ、催眠術をかけるといって、数人にラリホーかけたり、酔っぱらいにメダパニ叫んで隣の兄ちゃんに説教してるよ」

「酔っぱらいはだいたい説教してる気が……」


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