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【リレー小説】ルイーダの酒場

第14章 女優になるがよい

ムトのレベルは、一気に20まで上がっていた。

それは、数匹のはぐれメタルが襲ってきた時、イワハシの会心の一撃が面白いように決まったことからの嬉しい結果だった。

盗賊、バトルマスターの力と能力を身に付け、さらに本当のスターとなったムトは、マーニャに別れを告げる。

「あのレッスンの意味がよくわかった。軽く鮮やかに、モンスターまでをも魅了する戦闘の舞いに自分も酔いしれたよ」

「私はあなたにここでスターとして残ってもらいたかったけど、旅という使命があるのよね。だから、戦闘にも役立つレッスンをあなたに授けました。私も以前は仲間達と戦いに出たけど、今度はあなた達に託します。世界を守ってね」

ムトはマーニャから歴史に残るスーパースターの称号を得た。

「ありがとうございます。必ず、もっと大きな輝きを身に付けて戻ってきます」

「期待してるわ」

レミファやパームも正直、ここを去るのは名残惜しい気持ちがあったが、いつか戻る。その思いを胸に、モンバーバラから離れる決意をした。

ムトは言った。

「よし、ダーマにいくぞ。次は、男に戻る」

もう、マーニャへの言葉を撤回した。


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