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【リレー小説】ルイーダの酒場

第15章 プリティーな賢者

「何でだぁーっ! 何で女にするんだぁーっ! 仮に俺がホントにゲイだったとしても、同性を好きになるというだけだ! 異性になってまでモテたいとか思わねぇんだよっ!」

ショックで気がおかしくなってしまったムトは、怒りながら、半分泣きながら、大神官の首もとを掴んで、前後にゆさゆさと揺さぶって訴えた。

だが、この大神官にこんなことしたって、次に言われる言葉はもうわかってる。わかってるけど、それでもムトはどうしても訴えたかった。

そして、案の定――

「未熟者の分際でもう職を変えたいとは何事じゃあ!!」

ムトは、仕方なく諦めた。

「はあっ……あのハゲ、いつか殺ってやる!」

ムトはいつか魔法使いになって、大神官にザキを唱えてやると思った。

「よし、じゃあコンペイの塔に向かうぞ」

ムトはすっかり本来の目的を見失っていたが、レミファがコンペイ糖を食べているのを見て思い出した。

「そうだった、馬車を手に入れるんでしたね」

ムトたちはコンペイの塔に向かった。



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