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美しくて残酷な世界

第2章 イラダチ

「えっ?さっちゃん、そんな人いるの?」

「私の幼馴染みなんだけどさ、女紹介しろってうるさいの。加純の事もたまに話しているのから、全然知らない仲じゃないし。」

「いや、私は全く知らないよ?」

なにそれ。さっちゃんに男の幼馴染み?

なんでその話題が、今まで出てこなかったんだ?

「早速、今日会ってみなよ。」

「ええっ?今日?」

「うん。3人で会えば、気が楽でしょ。」

さっちゃんは、私に気を遣ってくれているんだって分かる。

「うん。」

「よし!決まり!」

男の子を紹介されるって事は、よければ付き合うって事だよね。

私に拓人さん以上に好きになれる人、現れるのかな。


そんな事思っていたら、あっという間に放課後になった。

「近くのお店で待ち合わせなんだ。」

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